北海道のオホーツク海沿岸には、毎年冬になると流氷が見られます。流氷を見られるのは、日本でも北海道でも限られた地域のみです。
そのため多くの観光客が、国内外からやってきます。新婚旅行で訪れるかたがたもよく見かけます(^^)
今回は、私が1ヶ月滞在する紋別市の流氷情報と、流氷に関する観光情報を書いてみます。(ちなみに滞在期間は1月終わりから2月中旬にかけてです。)
- 流氷に関する気象用語の基本
- 北海道の流氷観光シーズンはいつ?どこ?
- 紋別の流氷を楽しむならココに行こう!
- オホーツク流氷科学センター
- オホーツクタワー海底水族館
- オホーツクとっかりセンター アザラシランド
流氷に関する気象用語の基本
流氷に関する気象情報には、「流氷初日」・「流氷接岸初日」・「流氷終日」があるようです。流氷は、気象台の職員さんが観測しています。
---流氷初日(りゅうひょうしょにち)---
陸上から肉眼で初めて流氷を確認できた日のことです。2024年の紋別の流氷初日は、1月19日でした(私が紋別に到着したまさにその日!)。
ただ、流氷初日以降も流氷が継続して見られるわけではありません。風向きや温度で消えたり、流されたりします。
---流氷接岸初日(りゅうひょうせつがんしょにち)---
字の通り、沿岸の海が流氷で覆われたことを指します。一般の船は航行できません。ただし、観光船は運航が可能です!観光船はのちほど紹介します。
流氷観光に行くなら、この日以降がおすすめです!
またこの地域では、一般の船は冬の間航行できないため、12月ごろに陸に揚げられます。陸に船がキレイに並んでいる光景も、海の凍らない地域ではめったに見られない光景ですよ。
---流氷終日(りゅうひょうしゅうじつ)---
最後に流氷を確認できた日のことで、確定までに時間がかかるものです。過去をさかのぼって、発表されます。流氷シーズンが終わると漁が始まり、カニの旬を迎えるのです。
冬は船が出られないため、実は北海道のカニの旬は、春なんです!だからカニを食べに行くなら春も北海道へ行きましょう(笑)
北海道の流氷観光シーズンはいつ?どこ?
流氷観光に行くなら、流氷接岸以降がおすすめです。特に2月の初旬ごろは、雪まつりもやっているので、流氷観光以外にも楽しめるかと思います。
流氷を見られるのは、稚内市から知床半島にかけたオホーツク海沿岸地域です。主に稚内市・紋別市・網走市・斜里町・羅臼町があります。
私が滞在している紋別市には、港に面したホテルが数件あり、観光船までの距離も近いです。
紋別で見られる流氷に関しては、NHKが紋別公園 流氷展望台からの観測状況を配信してくれていますので、観光で訪れる際の参考にしてみてください。
紋別の流氷を楽しむならココに行こう!
紋別で流氷を楽しめるポイントをご紹介します。
ガリンコ号
流氷を見るなら、間近で見られるガリンコ号がおすすめです。
1月からも運航していますが、2月に入ると便数が増えます。土日祝日は、サンライズ便もあるので、運が良ければ朝日に照らされた流氷を見られますよ!
私は1月に乗船しましたが、オジロワシを確認できました。
↑↑↑右がカラス、左がオジロワシ
↑↑↑オオワシ(オホーツクタワー展望台より撮影)
アザラシの目撃情報も多いそうですが、今回は見られませんでした。
ガリンコ号に関する情報・予約申し込み・残席確認・運航状況は以下のサイトからできます。
※WEBから予約しても、予約画面を窓口に提示して乗船券に引き換える必要があります。
もんべつ流氷まつり
北海道といえば札幌雪まつりが有名ですが、紋別にも冬のお祭りがあるんですよ!札幌雪まつりの展示像は雪で作られますが、紋別では氷で作られます。
(引用:もんべつ流氷まつり – 紋別観光案内所)
今年の氷像は「ノートルダム大聖堂」が作られます!前年は氷の調達ができずに氷像展示がなかったそうです。2024年は500トンの氷を使って作られました。
ただ今年はお祭りのあたりから気温が高く、早めに撤去されたようです。
開催場所は、ガリンコ号乗り場のすぐ近くにあります。
移動するならガリヤ号が便利(2024年1月~3月の運行表)
(引用:https://mombetsu.net/wp-content/uploads/2017/02/07c95f2d53526085f19aa9df3e76f946.pdf)
紋別バスターミナルから、各ホテルを周ってガリンコ号乗り場、流氷公園、流氷科学センターを周遊するバスです。
ガリンコ号の航行時間に合わせて運航しています。
乗り方は、乗車時に料金を運賃箱に入れます。
- 大人200円
- 子ども100円
距離はさほど遠くなく歩けないわけではないですが、雪で足場も常に悪いためバスの利用がおすすめです。
オホーツク流氷科学センター
世界でもここ紋別にしかない、流氷をテーマにした科学館です。マイナス20℃の世界を体験できます。
しっかり防寒していないと5分も持たないので、手袋や防寒着を装着して入りましょう!
なかでは、シャボン玉が氷る実験や氷漬け標本の観察ができます。
そのほかには、クリオネの飼育展示もおこなっています。クリオネの実物を見るなら、流氷科学センターがおすすめです。
<営業時間>
9:00~17:00
※定休日不明
オホーツクタワー海底水族館
オホーツクタワーの地下にある小さい水族館です。
小さいので期待していなかったのですが、海底にある窓から海中を眺められて結構おすすめです。
北海道に生息する魚が展示されています。
おもしろいものでは、チョウザメのエサやりができました。
水族館には海底窓がいくつかあり、小さなプランクトンがたくさん泳いでいるのを見られます。
私は海底窓が気に入って30分くらい眺めていましたが、クリオネが泳いでいるのを3回見つけました。
アザラシがいることもあるそうなので、運が良ければ出会えるかもしれませんね。
<営業時間>
10:00~17:00
入館料大人500円
オホーツクとっかりセンター アザラシランド
とっかりセンターは、ガリンコ号乗り場からおよそ50メートルほどのところにあります。
私が行った日はブリザードのような天候で、手袋を外して5分ほどでしもやけになりそうなくらいの寒さと風と雪でした。
そのため、お客さんは私1人(笑)
氷の浮くプールでも楽しそうなアザラシちゃん。
飼育員のお姉さんがアザラシにエサをあげるのを、手が届きそうな至近距離で見られます。
1,000円を払えば、アザラシにタッチして写真を撮ってもらえます。
アザラシのエサ代の足しにしてくださいと思い、一緒に写真を撮ってもらいました。
どうせ私1人だし。
晴れていたり、観光バスが来ていたりするときは、お客さんは10人~20人くらいいましたよ。
<営業時間>
10:00~16:00
紋別の2月の平均気温は、マイナス3℃~マイナス11℃です。暖かくして、極寒の世界を体験しに来てください!